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November 19, 2004

旅日記●中国四川省・九寨溝&黄龍3

目次

第二天 10月24日(日) 成都市内観光から酸素ボンベの世界へ
成都:晴れのちくもり8~15度
九寨溝:5度

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中央市場で四季豆(インゲン豆)を売る

ホテルの朝食ビュッフェで、軽くおかゆを食べた後、9時にホテル出発。今日は成都市内を観光したあと、飛行機で九寨溝に移動することになっています。
今回のツアーのメンバーは、さすがに皆さん、もういろんなところに行きつくした旅好きの方ばかり。北海道旭川から参加のご夫婦、86歳のおばあちゃまと娘さん夫婦、旅仲間の女性3人組、そして私たち母娘の計10名です。
さて2300年の歴史を持つ、蜀の都でもあった古都。数多くの史蹟が残り、現在は四川盆地の中心都市です。
まずは武候祠(ぶこうし・ウーホウツー)へ。「三国志」に名高い蜀の英雄・諸葛孔明とその主君・劉備玄徳を祀った場所です。孔明のほうが圧倒的に人気が高かったために、元々別々にあったものをひとつにし、劉備のほうにも来てもらおうと一緒に祀ることになったとか。劉備殿の脇殿には兄弟の契りを交わした関羽、張飛も祀られています。
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劉備玄徳・福耳

次は唐代の詩聖・杜甫を記念した杜甫草堂(とほそうどう・トゥフーツァオタン)へ。彼が4年間質素な生活を送った場所です。敷地内は多くの竹林で埋め尽くされ、なかなか風情のある場所でした。一番奥に博物館があり、ここのお兄さんがえらい早口の日本語でいろいろ説明しだしたかと思うと、話はあらぬ方向に。つまりこの博物館にある所蔵品の数々を四川省の窮状を救うために買って欲しいということだったのです。翡翠の置物などが5万円くらいだったかと思います。売上金は学校の建造などに使用され、買主にはあとからきちんと報告されるとのことでした。「公務員である博物員が公の所蔵品をセールスする」という場面は初めて。ちょっと驚き。しかしあの日本語の流暢さは、あの博物館は最初からそれが狙いで作られたのではないかと疑わせてしまうものが・・・。だって私たち一行以外、誰も来なかったですもん、そこ。杜甫草堂自体は中国人観光客でごった返していたというのに。そして、それまでは早いペースで私たちを急かしていたガイドの曽さんもどこかに消えてしまっていました。(どこに行ってもおみやげやさんが一番ゆっくりさせてもらえる場所でしたが。これはまた後ほど。)とにかく、メンバーのうちお二人がここで高価な置物を購入。ちゃんと証明書ももらっていたし、間違いないとは思いますが、きちんと公の福祉に使われますように。
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いい感じの趣き

さて昼食は「森川大酒樓」にて。紹興酒に乾燥したアンズを入れて少々いただきました。メニューは昨夜とほとんど同じ。麻婆豆腐に唐辛子に埋まった何か、茶碗蒸のようなもの、蒸したコイのような川魚、坦坦麺などなどでした。全体的には昨日の「陳麻婆豆腐」よりおいしかったと思いました。
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青菜がごっつうまい

この間にガイドの曽さんは一足先に九寨溝へ行ったので、代わりのガイド張さんの案内で自由市場へ。時間が早いせいか、人があまりいなくてちょっとさみしかったけど、本場の粉山椒と花山椒をとりあえずゲット。香りが強烈です。ピータンやザクロが安くて、皆さんちょこちょこ買っていました。ちなみにザクロは2個で3.5元。日本では1個500円くらいしませんでしたっけ?
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BEFORE&AFTER・シュールね

まだ飛行機まで時間があるので、近くの公園をブラブラ。カフェがあったので、お茶することにしました。しかしこのカフェが見事に見掛け倒し。アイスカフェラッテがあったので頼んでみたら、どうもこんなものを注文する人は滅多にいないらしく、コーヒー豆を轢くところから始めているらしい!何度聞いても蕎麦屋の出前状態で「いますぐ」と言われ、挙句のハテには先にお勘定を持ってくる始末。うーむ、大陸的いい加減さというか何と言うか。とにかく落として、冷やして、というすべての工程が終わるのに20分以上かかりました。しかも全然アイスじゃないし。でもよく考えたらそんなもの頼む私たちが悪かったのかも。だって、周りのロコたちはみんなポットに入ったお茶(ジャスミンか緑茶)を飲みながらトランプしていたもん。見かけは西洋風でも中身はどっぷり伝統的習慣。
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MODERN&TRADITIONAL・でもやっていることは同じ

そんなこんなで散歩のあと成都空港へ。しかしいざチェックインしようとしたらターミナルが違っていて大変なことに。すでに車はどこかに行ってしまったらしく、みんな自力でもうひとつのターミナルまで重い荷物を運ぶことになり、えー、そんな・・・。途中でポーターの人(?)が登場し、三輪車やカートでスーツケースを運んでくれたので助かったけど、年寄りばっかりのツアーなのに、とんでもないハプニング。しっかりしろよ、チョーさん。でも日本人って本当におとなしいよね。こんなことがあったら他の国の人だったら、苦情言いまくり、怒りまくりだと思うけど、メンバー全員、添乗員さんとガイドさんに「大変だったわね」とかねぎらいの言葉かけているし。うーむ、島国的やさしさか?(よくわからないけど)
急いでゲートに向かうと、今度は出発が2時間遅れることが判明。しかもまたも大陸的いい加減さ、聞くたびに、また聞く相手によって、出発時間がかわる!本当の出発時間はよくわからないまま、結局3時間ほどの遅れ、しかし聞いていたのよりは早く、突然搭乗が開始されて、7時15分に成都発。ガイドの曽さんが先に九寨溝に行ってしまっていたので(そしてさっきのピンチヒッターの張さんは一緒には行かないので)、添乗員の神保さんも大慌て。世話好き(おせっかいとも言う)の私は、何度も時間を確認したり、中国航空が用意したお弁当を皆さんに配ったり、かなりヘルプしてあげました。

とにもかくにもCA4489便はやっと出発、午後8時過ぎ、九寨黄龍空港に到着。いきなり標高3300mなので、飛行機を降りた途端に空気が薄い!お菓子の袋がパンパンに膨らんでいるのも確認し、高地なのね、というのを実感。ゆっくりと深呼吸。ここでは走ったり、怒ったり、興奮するのは厳禁、たばこもお酒も控えないといけません。曽さんが酸素ボンベを持ってお出迎え。早速バスの中でみんなスーハーしました。ここからホテルまでは約2時間、と言われていたのですが、チャン族の運転手さんが飛ばす、飛ばす。1時間20分くらいで到着してしまいました。

九寨天堂は2003年秋にアメリカ資本で建てられたコンベンション&リゾートホテル。巨大でテーマパークのようなホテルです。ほかのホテルが溝口(九寨溝の入口)近く、標高1900mくらいの場所にあるのに対し、このホテルは2700mくらいのところにあります。ここで空気の薄さに慣れてしまえば明日からの旅がかなり楽になるはず、とは言え慣れるまでが大変。皆さん、階段を登るのもゆっくりゆっくり息を整えながらです。
まずは夕食。昨日の夕食、今日の昼食とほとんど同じメニュー。ちょっと目新しかったのは魚のすり身を湯葉で巻いて蒸したらしき食べ物(長い!)でした。
お部屋は広くてきれい!でもペーパー類はまたも品薄。明日から旅もいよいよ本番です。

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ロピーはまるでテーマパーク
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辛くないので人気

閑話休題
■「三国志」
実は、吉川英治の「三国志」は私がいままで読んだ小説の中で5本の指に入るほどのお気に入り。群雄が割拠する中でも特に好きなのが関羽です。この小説、確かに劉備が主役のはずなのに、一番個性がなく、地味な存在なんですよね。孔明のほうがずっと人気が高いというのはよくわかります。
中国の小説が好きな理由のひとつが、故事成語がたくさん出てくくること。「三国志」にも有名な「三顧の礼」というのがありますね。実際には、劉備は三回どころか、もっと何度も孔明を訪れて、軍師に招きいれたそうです。まだの方はぜひ一度読んでみてください。
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劉備とあまり区別つかないんすけど・諸葛孔明

■中国語のこと1
中国語と言っても地方によって様々な言葉があるのですが、ここでは共通語である北京語のことです。北京や上海のような大都会のことはよくわかりませんが、中国では英語はまず通じません。私は両親が台湾出身で、いまでも台北に多くの親戚がいるので、学生時代にちょこちょこ遊びに行きながら中国語を習いました。最近は話す機会がないので、かなり忘れてしまいましたが、話せば話すだけ上達するのが言葉というもの、今回の旅行で少しカンが戻ってきたかなと思います。後でも書きますが、私の中国語は発音やアクセントに全く日本的な訛りがない(と言われる)ので、相手が日本人だと思ってくれず、ちょっと話すとベラベラ~と返されてしまい困ります。実は日常の簡単な会話しかできないのに、ネイティブだと思われてしまうんです。確かに中国語は発音が非常に難しく、中国人でも標準的な発音ができない(つまりめっちゃ訛っている)人が多いですし、日本人には相当ハードルが高い言語だと思います。私はやはり血なのか、大人になってから習ったにも関わらず、確かに発音だけはよいようです。しかし、これからは内容も追いつかねばと切実に思ったのでした。

ちょこっと!役立ち情報
■高山病
高山病の発症の有無は個人による差が大きく、既往症や年齢、性別、基礎体力や身長、体重などを根拠に傾向が見られるものではないそうです。つまり症状が出るか出ないかは、「実際に行ってみないとわからない」のです。一番多いのは「山酔い」の症状で、頭痛やだるさを感じ、食欲が落ちます。休むのが第一ですが、それでも症状がよくならない場合は低い地点に降りるしかありません。
今回のツアーでは「九寨溝で3連泊し高地順応してから、標高3800m以上ある黄龍に行く」パターンだったので、身体への負担が少なくてすみました。
とにかく高地では何事もゆっくり行動すること、深呼吸すること、お水をこまめに飲むことが重要。そうそう、高地では摂氏80度くらいでお湯が沸騰してしまうので、食べ物が生煮えのような感じになるそうです。

旅日記●中国四川省・九寨溝&黄龍1
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Comments

このブログは毒や。
仕事中に見るには辛すぎる。
はらへったっちゅーのよおおw

Posted by: オリバー君 | November 20, 2004 at 07:15 PM

爆笑しながら楽しく旅行記を読ませていただきました。今にも山椒の香りが漂ってきそうで、さながらご一緒に旅行をしたような気分を味わえました。お料理教室で本場の中国料理を習いたいと思います。

Posted by: allouie | November 27, 2004 at 06:39 PM

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