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December 17, 2004

旅日記●中国四川省・九寨溝&黄龍7

目次

第六天 10月28日(木) ひたすら移動、そしてパンダ
*デジカメ写真がないため文字が多くてすみません
くもり~12度

giantpanda
麻婆豆腐と並ぶ四川名物・愛くるしいったら

朝食はスキップし、7時30分ホテル出発。今日はながーい移動の1日、四川省を縦断する大河、岷江沿いにひたすら下って行きます。途中、ヤク、馬、牛、ヤギなどの動物の群れに遭遇。道の真ん中を堂々と歩いています。まわりの山々や燃えるような紅葉など車窓からの風景を堪能するうちに、9時頃ソウ渓海子という集落に到着。観光客用にきれいに着飾ったヤクがいて、10元(約140円)で写真撮影をさせてくれます。私たちも全員で記念撮影。と、小濱さんがヤクの横蹴りをくらい、脚にアザができるというアクシデントが。ヤクの後に立ってはいけません・・・。
yaku
白いヤクはめずらしいので観光用に駆り出される

少数民族が営む売店で、棗(なつめ)、栗、バナナやリンゴなどを購入してから出発。またひたすらの移動です。この辺りはチャン族が多く住む地域で、ところどころに集落が見えます。高度はかなり下がってきたようで、もう空気が薄い感じはしません。11時40分頃、汶川(ブンセン)に到着し、昼食を取ることに。それまでさんざんバスの中でさっき買ったものや、旅仲間3人組が日本から大量に運んできたお菓子類を食べていたので、全く空腹感なし。ちなみにこの3人組、本当にものすごい量の食料やコーヒー、お茶類を持ってきていて、スーツケースの中はほかのものが入るスペースがなかったんじゃないかと思うほど。お漬物や梅干まであって、ホテルの朝食時にみんなで食べていたそうです。確かに油っぽいものばかりだから、懐かしくなるわね、にっぽんの味。
さてこの日の昼食はと言えば、田舎の食堂だし全く期待していなかったのですが、意外や意外!お魚が初めておいしく食べられたんです。揚げたお魚にトウチ味のソースがかけてあり、みんなオイシイ、オイシイとパクパク。いままで蒸したお魚は誰もお箸さえつけなかったのに、これは完食でした。そうよー、こういう味付けにしてくれればいいのよー、トウチっておいしいわ、やっぱり。ほかにはトマトとたまごの炒め物、緑のお豆と挽き肉など、あまり辛くないものもたくさんあり、全体的に○。し、しかし胃がもたれすぎ・・・。
その後、駐車場にいた物売りの人たちから、くるみなどを購入、あとはひたすら車中の人に。あれだけきれい、きれいと言っていた紅葉ももういいかな、って感じに。10年分は見た気分です。

午後3時頃、臥龍(がりゅう・ワオロン)にあるパンダ自然保護区に到着。日本ではあんなに貴重なパンダが見放題!そう、四川省は熊猫(ションマオ=パンダ)のふるさとでもあります。ここには大小さまざまなパンダが暮らしています。放し飼い風に自然の中で遊んでいるものあり、動物園風に囲みに中に入れられ全く動かないものあり(私たち、ここに1時間以上いたのに、行きに見たときと帰りに見たときと同じ格好のがいました)。
子供のパンダはジャングルジムでぐちゃぐちゃにじゃれあっていて、遠くから見ると白と黒の大福のようでした(よくわからない描写ですけど、そのときの素直な印象)。
pandababy
3ヶ月のちび!ピンクがかっていて本当にかわいい

ここにいくらかのお金を寄付すると、パンダの名付け親としての権利が得られるそうで、日本名前付いているパンダもたくさんいました。
今日のメインはパンダとの写真撮影。いろいろな設定があるようですが、私たちは「幼仔」(1歳)をダッコして撮るというコースで、200元(約2800円)でした。撮影用の椅子(ボロボロ)の上に座ると、係の人が2人がかりでパンダの手足を持ってだっこさせてくれます。愛らしくてかわいいパンダですが、熊つまりは猛獣なので、フルーツを食べさせて機嫌を取っているうちに、パシャ。すぐにまた係りの人が手足を持って引き剥がし、次の人が座って・・・という感じ。いやあ、忙しいのなんの。ガイドの曽さんだけでは写真を撮りきれないので、私もお手伝い(ちなみに神保さんはいなかったので)。ほんとあっという間に終了しちゃって、みんな「忙しすぎる!」って文句言ってたけど、機嫌を損ねたら大変じゃない?だって毛はごわごわの剛毛だし、爪は長くてするどいし、事故が起こったら大変ですよね。
pandaoyako
小濱さん、金子さん母娘と1歳のパンダちゃん

その後、ダム建設で工事中のガタガタ道を延々と通り、やっとのことで7時過ぎに都江堰のホテル国宴賓館に到着。昨日の暖房の効かないホテルに比べると、かなり立派なホテルです。チェックアウト後、ホテル内レストランにて夕食。メニューはいままでとあまり変わらないですが、やはり都会だからか、味は明らかに違いました。スープやごはんもおいしく、とりあえずみんな納得。
dinner
アユのフライのようなものが大好評・右手が元祖回鍋肉・左手がいつものびきっている坦坦麺のようなもの(食べ散らかした後ですが)

閑話休題
■中国トイレ事情

やはり中国旅行を語るときに、これを語らないわけにはいかないでしょう。トイレの問題は中国を旅するすべての外国人旅行者共通の悩みだと思います。特に私たち日本人はマジで世界でもトップクラスのきれい好きだし、日本のトイレは本当に衛生的だし(除く例外)、その私たちにとって中国のトイレの第一印象はまず汚い!ちゃんとしたレストランでもトイレに行くとあらびっくり。まともに流れたり、戸が閉まったりするトイレのほうがめずらしい。シルクロードなど辺境を旅行する場合は、道中トイレがないので、かさや幕を張って用を足すと聞いたことありますが、ある意味そっちのほうがいいと思う。だって流れずにあふれ出しているトイレほど不衛生なものはないです。
九寨溝内では環境保護のために、トイレは水洗式ではなく、ビニール袋に溜め込むようになっていました。便座から便器の中までビニールが張られていて、用が済むと水が流れるかわりにビニールがガーっと吸い込まれて行く。これを定期的に回収しているわけです。発展版汲み取り式って感じかしら?このトイレは仮設移動式みたいなのなんですが、戸もちゃんと閉まったし、かなり優秀なほうだと思います。
六日目のこの日、棗などを購入した集落でトイレを借りました。有料(1元=約14円)だったので、それなりにきれいだろうと思ったら、いわゆるトラディッショナルな中国式トイレ、すなわち長細い空間が壁で仕切られていて、端から端まで溝があり、戸はない。その溝にそれぞれが用を足し、ある程度溜まったら、端からイッキに水を流して処理するというものですね。これは私が初めて広州に行ったとき(1987年頃)に経験したトイレで、これがまさに中国式!と教わりました。そのときは、戸はないし、前のブース(?)の人の物は流れてくるし、汚物が溜まっていて悪臭はひどいし、で、もう二度と中国には来たくないとすら思ったくらいなんですが、今回はこの中国式トイレをちょっと見直しました。つまりこのトイレって頻繁に流してさえいればきれいだってことに気づいたんです。だって水洗式のトイレはたいていが壊れているか、壊れていなくても流れが悪くてすぐに汚物が逆流してしまうわけで、戸だってたいていは壊れているわけだし。であれば、戸なんか最初からなくてもいいし(別にのぞく人もいないし)、汚物が逆流する心配もない、このシンプルかつ豪快なトイレこそ衛生的なんではないかと。ただし、頻繁に流さないとただの肥溜めと化しますけどね・・・。
トイレの問題は、結局のところ、その国に住む人々の意識の問題だと思います。正直、中国人は衛生面の意識がまだ低い人が多いから、すぐ汚してしまうんですよね。食事の前に手を洗う習慣もないし(SARSが流行った一因でしょう)、その他あらゆる面で衛生面での意識は低い。だから中国で食堂に行くときは必ずウェットタオルと普通のティッシュペーパーを持ち、皿類はきちんと拭いてから使う。鉄則です。

■燃える!商魂・・・そしてメンタリティの違い
中国人が平気で嘘をつき、チャンスがあれば他人からお金を取ろうとするのは本当のことのよう。ある知人は「彼らの場当たり的精神には感心する」と言っていました。たとえば「黄色い紙をくれ」と注文したら赤い紙を持ってきた、「黄色い紙と言ったじゃないか」というとその場で紙にペンキを塗り「ほら黄色い紙だ」と言う。そのようなことが日常茶飯事的に起こるというのです。
今回私が出会った商魂は・・・
その1>>二日目に行った自称「国営博物館」はやはり偽者だったらしい。そう、「四川省の窮状を救うために国宝を売ることにした」と言われ、同じツアーのメンバー二人が置物を購入した、あの博物館です。どういうカラクリか知らないですが、ただの個人の店だったらしく、つまり見事に騙されたってわけです。しかし嘘もそこまでデカくするか?要は詐欺なわけだし、日中間の問題とかにならないのかしら・・・。どなたか詳しく知ってらっしゃったら教えてください。ちなみにこの件は、今回のツアーメンバーで写真交換会をしたときに、実際に購入した小濱のおばあちゃまから聞きました。で、私が「まあでも国宝じゃなくても、よいお買い物ができたと思えば」となぐさめると、「でもね、あの石、なんか冷たくないのよ」ですって。本物の石は冷たいはずなので、もしかしてここからすでに嘘だった・・・?
その2>>ガイドの曽さんのしっかりしていることったら。どこの国でもガイドさんと言えば、やたらみやげ物屋に連れて行きたがる。それはもちろんコミッションが入るからで、ツアーに参加する限りは仕方ないことでもありますが、曽さんはかなりゲンキンでした。観光地は急がせるのに、みやげ物屋だけはじーっくり時間を取る。確たる証拠もなく書きますが、黄龍の籠もパンダセンターの記念撮影も、かなり彼の懐に入っているのではないかと思う。最初にそれを言い出したのは母で「あの人相当のもんよ」とブツブツ。私は「みんな楽しんでいるんだから余計なこと言って水を差さないように」と言ったけど、母は納得できない様子。まわりはノーテンキだし、全然気にしていない。何よりみんなお金持ちなんだとも思うけど。逆に「お世話になっているからチップをあげましょう」って感じで、母はそれにも大反対したけど、あとから金額が微々たるものと知って、ちょっと安心したみたい。そのときに彼女が言ったのが、中国人は「要銭、不要名」と称されるほどお金に執着するということ。そうじゃない人もいるだろうと思いつつ、まあ一般論としては正しいだろうとも思いました。人のことを常に疑ってかかるのは疲れるし、せっかくの旅行が楽しくなくなるけど、騙されっぱなしでもつまらないし。うまい付き合い方ってどんなんでしょうね?
そこから考えたんですが、日本人って「たとえ騙されていてもいいや」っていうメンタリティがあると思う。旅行のときは気が大きくなりますし、もちろん楽しく過ごしたいからというのもあるけど、もっと根本的な部分。たとえば「オレオレ詐欺」の被害が膨大になっているようですが、「老人とは言え、どうしてそんな簡単に騙されちゃうの?」と疑問に思っていたんです。そうしたらある人が教えてくれたんですが、「本当に孫じゃなくてもいい。もし素直にお金を払わなかったら、周りの人間に冷たい人だと思われるから、それが嫌だ」と言っている人がたくさんいるらしいんです。ふーむ、なるほど、年配の人になればなるほど、こういうメンタリティの傾向が強いかも知れません。まさに「要銭、不要名」の対極ですね。

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